自句自解(3)

俳句春秋     上泉呑海

かなかなや時間の影を曳いて啼く

かなかなとは、蜩のことで、秋の季語である。私は小さいころから、家の裏山で鳴くカナカナカナ…という声を聞いて育った。人生、いろいろなことがあったが、もの哀しいこの声を聞くと時間の影を曳いて啼いているように感じられる。

水と空ひとつに溶けて秋満てリ

秋になると海の色が澄んで濃くなってくる。青が藍に変わるのだ。秋のセーリングは一年で最も気持ちのいいものだ。水と空がひとつになり、気分も高揚。「行こうぜ、行こうぜ」という気持ちになってくる。

寄港地のハーバーライトにある秋気

秋の気配をどこで感じるか。この句は、遠くから見た寄港地のハーバーライトに感じた、という意味だが、この寄港地はすべて読者のイメージにゆだねられる。外国でも国内でも、読者がイメージして下さることができれば、作者としては最高に嬉しい。

 

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自句自解(3)」への1件のフィードバック

  1. こんばんは。今日はお会いできてうれしかったです。靖国神社でのエッセイなど楽しく拝読しました。「河」の方と上泉さんのことを伺ったら「今の河に無くてはならない人だ」とずいぶん頼りにされているようでした。私も元「河」なのでとてもうれしく思いました。三浦半島在住同士これからもどうぞよろしくお願いいたします。

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